ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「可愛いわね」

「とても上手だ」

 無邪気な子どもたちの踊りで、パーティーはいっそう盛り上がった。頬を染めながら笑顔で踊るララベルを見て、熊のアルデルンは『この姿を、コースト領の皆に見せたいくらいだ』と感無量である。

 少し間違えながらも、笑ってごまかしながらくるくると踊って芸術性を増すという謎のダンサー、ユーディリシェイラミアムスと、それに付き合う運動神経に優れたウィリオ王子の独創的なダンスも、皆を湧かせた。

 手拍子をしながら、花祭りの歌を知っている者たちは歌い出す。


むかしむかしの 最初の花が
小さなつぼみを 開きました

青い空の下 広い大地の上
空と大地を結んで 世界を作りました

光に満ちた空を 希望に満ちた大地を
わたしとあなたが出会う時のために 花が世界を作りました

花よ 花よ あなたに届け
花よ 花よ わたしを誇れ
花よ 花よ ふくらむ広がる
花よ 花よ 喜びの歌

らん らん 歌おう
らん らん 踊ろう
らん らん 夜明けと 月夜の巡りに
らん らん 一番
らん らん 大事な
らん らん あなたと手を繋ごう
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