ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「イーシーさん、聞いてもいいかな?」

「なんでございましょう?」

「これはさ、ダンスなの? それとも手合わせなの?」

「ダンスといえばダンス、でございます」

 曲に乗って、演武のようなものを披露しているのは、イーシーとセラのペアであった。

「うわあん、可愛い女の子と踊りたかったのにい、どうしてこんなことに!」

 セラは嘆きながらも、手練れの従者(その正体は、強者の大海蛇)の相手をして体術の腕をいっそうあげる。

「セライラスタングリーズル殿、なかなかカッコいいですよ」

「イーシーに褒められてもなあ……」

 そう言いながらも『このおじいさん、めっちゃ強いわー。気を抜くと一発くらいそうなダンスなんて、ダンスじゃないと思うよ! でも、いい修行になるのはありがたいな』と、けっこう楽しんでいた。

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