ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
狐の嫁入り
尻尾パーティーは、参加者全員が「こんなに楽しいパーティーは初めて! あっ、こんなに美味しいパーティーもね、初めて」という心からの感想を述べるくらいに、大成功で終わった。
参加者たちはジャンが話していた通り、帰りに待てるだけのカレーパンをお土産にもらうことができた。そしてそれを渡す相手に、パーティーがどんなに楽しかったかを話すという楽しみもあった。
それからしばらく経ったある夜のこと。
営業を終えた青弓亭店内で、エリナとミメット、コレット、そしてなぜかルディが尻尾をふりふり後片付けをしていると、入り口の扉がノックされた。
「あれれ、営業終了の札を出したんだけどな」
ミメットが扉を開けると、そこには狐の美少女が立っていたので、数回瞬きをしてから挨拶をした。
「いらっしゃいませ」
金糸のような艶やかなストレートロングを背中におろし、サファイヤのように輝く青い瞳の美少女は「おそれいります」と品よく笑った。
「夜分遅く訪問いたしまして、申し訳ございません」
ぺこりと頭を下げる狐の少女に、ミメットは「それはいいけどね、ごめんよ、今日はもう閉店なんだ」と声をかけた。
「うちは事情があって、他の店に比べるとかなり閉まるのが早いんだよ。悪いけど、他所にも美味しい店がたくさんあるから、そっちに顔を出してくれるかい?」
参加者たちはジャンが話していた通り、帰りに待てるだけのカレーパンをお土産にもらうことができた。そしてそれを渡す相手に、パーティーがどんなに楽しかったかを話すという楽しみもあった。
それからしばらく経ったある夜のこと。
営業を終えた青弓亭店内で、エリナとミメット、コレット、そしてなぜかルディが尻尾をふりふり後片付けをしていると、入り口の扉がノックされた。
「あれれ、営業終了の札を出したんだけどな」
ミメットが扉を開けると、そこには狐の美少女が立っていたので、数回瞬きをしてから挨拶をした。
「いらっしゃいませ」
金糸のような艶やかなストレートロングを背中におろし、サファイヤのように輝く青い瞳の美少女は「おそれいります」と品よく笑った。
「夜分遅く訪問いたしまして、申し訳ございません」
ぺこりと頭を下げる狐の少女に、ミメットは「それはいいけどね、ごめんよ、今日はもう閉店なんだ」と声をかけた。
「うちは事情があって、他の店に比べるとかなり閉まるのが早いんだよ。悪いけど、他所にも美味しい店がたくさんあるから、そっちに顔を出してくれるかい?」