ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「初めてお近くで拝見いたしますが、本当にちっちゃくて可愛らしい子猫ちゃんなのですね! その小さなおててであんなにも美味しいお料理を作られるとは、まさに天才、可愛い天使ちゃん、ほわほわのお耳となんとも愛らしい白い尻尾のお料理マスターにゃんこちゃんですわ!」

「う、うにゃ?」

 エリナは戸惑って「ええと、褒めてくれてありがとうございます……?」と耳をぴょこぴょこさせた。

 エリナを見た狐の少女は「ああ、抱っこしたいわ! わたしに、抱っこを、むふん」と怪しく手をわきわきさせてから「子猫ちゃんはもうおねむなのね、ちっちゃいから、もうおねむたんなのね」と目を潤ませて「ああ、なんて可愛いのでしょう! すやすや眠る子猫たんの寝顔が見たいわ!」と身悶えた。

「……にゃにゃにゃ、にゃんだかフー様と同じ匂いがする狐さんなのにゃん」

 エリナは数歩後ずさって、そばにいたルディの後ろに身を隠した。
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