ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「猫科の恋のお相手は、やっぱり猫科の男の子が……んむ」

「なっ、黙ってキーガス! せっかく話を逸らしてるんだから、空気を読んでくれってば!」

 尻尾の毛を逆立てながら、サファンは虎の口を塞いだ。ちらっとルディを見ると、案の定恐ろしい表情になって……。

「チリドッグ、美味しい! 今朝のごはんはお肉がたっぷりで元気が出ちゃう! あっ、お代わりをしようかな? 皆さんもお代わり、どうですか?」

 食べ物に夢中でまったく会話を気にしていないエリナが「今朝のごはんも美味しくて幸せ!」と頬に手を当てて嬉しそうにしているので、その場から緊張感が消え去った。

「もちろん、俺もお代わりだ」

 ルディが力強く言うと、サファンも「もっと食べたくてたまらないよ」と賛同する。

「僕も僕も! すっごく美味しいもんね、これはお代わりしないではいられないよ」

「俺も……お代わりしたい……」

「エリナ、ミメット、お代わりを頼んでもいいだろうか?」

「ああ、用意は万全さ!」

 キジトラ猫はパチンとウインクをすると、マイクとエリナと一緒に厨房に向かい、熱々のチリドッグを山ほど作るのであった。
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