ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「うふふ、尻尾祝いパーティーは開催決定ね! とっても楽しみだわ」

 王宮では、うさぎの報告を受けたサランティーナ王妃がご機嫌である。

「楽しみですねえ、母上。エリナはどんなことをすれば喜ぶかな? フランお兄ちゃんとして、妹のために全力で盛り上げたいんですよね」

「うむ、とびきりのご馳走を用意するのはもちろん、子猫の仲良しを皆集めておきたいものじゃな。よしよし、顔の広いギルおじいちゃんが手配をしてあげようぞ」

 フランセス王太子と、前国王のギルバートもご機嫌である。
 ちなみに、子猫のファンであるセガルス国王と宰相は仕事中なので不在である。

「トンネルの調査の方も順調に進んでいるみたいだし、フィフィール国の海の幸も手配できるわね」

「母上は魚介類が好きですね」

「あら、とても美味しいし、身体にもいいし、美容にも良いのですもの。エリナのおかげでこの国でも海老や帆立やお魚が手に入りやすくなって、食生活と健康が向上するわね。商業も盛んになるし、交流が深まるわ」

「フィフィールは元々仲の良い国であったが、より親密になれるじゃろうな」

「エリナは世界の平和に貢献する子猫ですね。さすがは妖精獣です」

 可愛いだけではなく、大変デキる猫なのだ。
 本人には自覚がないけれど、エリナの存在のおかげでこの世界の幸福度は高まっていくのだ。
< 28 / 88 >

この作品をシェア

pagetop