ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「そうさ。でも、コレットがお手伝いしてくれるのはとっても助かるよ。予想外に時間がかかったようだけど、そっちの用事は大丈夫なのかい?」

「はい、おかげさまで目処がつきました」

 コレットはエリナの尻尾を見ながら言った。

「それにしてもエリナさん、素敵な尻尾ですね。ユーさまが知ったら見たがって大騒ぎになりますよぅ」

「ありがとう! 自分でも気に入ってるにゃん」

 素直なエリナはにこにこしてお礼を言う。ちなみに語尾ににゃんにゃん言ってしまうのは、彼女がリラックスしている証拠なのである。

 ドリュアドのコレットがマーレン国から戻ってきたおかげで、もしトンネルの試走をして疲れが残ってしまっても、翌日エリナはお休みすることができる。

 責任感の強い子猫は「そんな、おサボりみたいなことできないにゃん」と鳴いた。しかしミメットに「エリナは今や、青弓亭の料理人とこの国の守護妖精というふたつの仕事をこなさなければならないんだよ。それをサポートするのが、コレットやあたしたちの仕事でもあるのさ」と説得されてしまった。尊敬する姉貴分の猫にそんな風に言われては、反対できない。

「頼んだよ、ケット・シーのかわいこちゃん」とおまけにウインクまでされて、さすがのエリナも「うにゃーん、ミメット姉さんがイケメン猫すぎるにゃん!」と白旗をあげざるを得なかった。
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