ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
トンネル調査に行ってきます
というわけで、エリナとフェンリルの姿をしたルディは、トンネル調査のために王宮前からフィフィール国へと出発することになった。
なぜ王宮前からかというと、デザイナーとしての才能溢れる王妃のサランティーナが、おしゃれで可愛い乗馬服……乗フェンリル服? を新たに仕立ててくれたのでそれに着替えるためと、ギルバート前王とフランセス王太子が尻尾の生えた子猫に会いたがったためである。
「エリナちゃんの尻尾が可愛すぎて、呼吸が止まるかも」
「うむうむ、白い尻尾のついた子猫、存在が尊すぎるのう」
「さわるのは、やっぱりダメですよね」
「奴に喉笛を食いちぎられるぞ。父狼は気が荒いからな」
「わたしはエリナちゃんのお兄ちゃん狼なんですけど、ダメかなあ」
「おじいちゃん狼でもダメじゃろうからなあ」
フランセス王太子とギルバート前王は、ふたりでひそひそと話している。サランティーナ王妃に「出立の邪魔をしたら……おわかりですわね?」と恐ろしい笑顔で釘を刺されているからだ。
自称お兄ちゃん狼も自称おじいちゃん狼も、エリナを娘と思って可愛がる『見た目は美貌、中身は肝っ玉かあさん』の王妃に逆らうほど愚かではない。
なぜ王宮前からかというと、デザイナーとしての才能溢れる王妃のサランティーナが、おしゃれで可愛い乗馬服……乗フェンリル服? を新たに仕立ててくれたのでそれに着替えるためと、ギルバート前王とフランセス王太子が尻尾の生えた子猫に会いたがったためである。
「エリナちゃんの尻尾が可愛すぎて、呼吸が止まるかも」
「うむうむ、白い尻尾のついた子猫、存在が尊すぎるのう」
「さわるのは、やっぱりダメですよね」
「奴に喉笛を食いちぎられるぞ。父狼は気が荒いからな」
「わたしはエリナちゃんのお兄ちゃん狼なんですけど、ダメかなあ」
「おじいちゃん狼でもダメじゃろうからなあ」
フランセス王太子とギルバート前王は、ふたりでひそひそと話している。サランティーナ王妃に「出立の邪魔をしたら……おわかりですわね?」と恐ろしい笑顔で釘を刺されているからだ。
自称お兄ちゃん狼も自称おじいちゃん狼も、エリナを娘と思って可愛がる『見た目は美貌、中身は肝っ玉かあさん』の王妃に逆らうほど愚かではない。