ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「ええええー、いいじゃない。わたしたちはもう、サッちゃんフーちゃんと呼び合う仲なのよ?」

「なんだって? いつの間にそんな仲に!?」

 ルディが毛を逆立てて叫んだ。
 そんなルディの頭をぱふぱふと叩いてなだめながら、エリナが思い出すように言った。

「あ、そういえばフーさまが、王妃さまと文通していて、ものすごく楽しいって言ってましたね」

 妖精の力を封じ込めたブローチを使って、ご近所の国の守護妖精、つまりフィフィール国のフーラアヌとマーレン国のユーディリシェイラミアムスと連絡が取れるエリナは、鼻先をヒクヒクさせるフェンリルに「仲良しさんで、いいですね」と言った。

「守護妖精と文通……だと?」

「ふふふ、お手紙の内容は内緒よ。女の子同士の秘密なの。気になるかしら?」

「女の……むむう、いや、なんでもない」

 ルディにも、サランティーナ王妃の『女の子』発言に突っ込まない分別はある。

 実はサランティーナ王妃は、諜報部員を手足のように使って得た情報を活用し、子猫のほんわかした日常生活に可愛いイラストを添えたものをフーラアヌに教えて、大変喜ばれているのであった。
 
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