ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
ルディは少し上を向くと、口を開けた。そこへエリナが果実水を流し込む。巨大なフェンリルは口を閉じて飲み込むと「うむ、美味い」と頷いた。
尻尾がさっきより高速で振られているので、彼がかなり喜んでいるのがひと目でわかる。幸い休憩所には他に人がいないため、スカイヴェン国の第一王子が小さな子猫を好きすぎて、お腹を見せてもおかしくないくらいであることは知られずに済んだ。
「ルディさん、トンネル内はゆっくり走ってくださいね。内部を確認したいのと、馬車で通る時にどんな感じになるのかを知りたいんです」
「わかった」
ルディはエリナが、トンネルを使う人々の身になって調査しようとしているのを知り『賢いだけでなく、相手の立場に立って考えることができるのがこの子猫の素晴らしいところだな。思いやりのある立派な猫だ。俺もエリナを見習って、親身になって国民に寄り添うことができる守護妖精となりたいぞ』と決心した。
エリナは守護妖精の先輩として、フェンリルを正しく指導しているようだ。
「はい、もうひと口あーん」
「あーん」
今は甘えん坊狼になっているようだが……ルディはやる時にはやるフェンリルだから、いいのだろう。
「よしよし、美味しかったかにゃあん?」
「くーん」
……たぶん、きっと、いいのだ。
尻尾がさっきより高速で振られているので、彼がかなり喜んでいるのがひと目でわかる。幸い休憩所には他に人がいないため、スカイヴェン国の第一王子が小さな子猫を好きすぎて、お腹を見せてもおかしくないくらいであることは知られずに済んだ。
「ルディさん、トンネル内はゆっくり走ってくださいね。内部を確認したいのと、馬車で通る時にどんな感じになるのかを知りたいんです」
「わかった」
ルディはエリナが、トンネルを使う人々の身になって調査しようとしているのを知り『賢いだけでなく、相手の立場に立って考えることができるのがこの子猫の素晴らしいところだな。思いやりのある立派な猫だ。俺もエリナを見習って、親身になって国民に寄り添うことができる守護妖精となりたいぞ』と決心した。
エリナは守護妖精の先輩として、フェンリルを正しく指導しているようだ。
「はい、もうひと口あーん」
「あーん」
今は甘えん坊狼になっているようだが……ルディはやる時にはやるフェンリルだから、いいのだろう。
「よしよし、美味しかったかにゃあん?」
「くーん」
……たぶん、きっと、いいのだ。