ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「皆さま、立ち話もなんですので、店の中にお入りください。お茶の支度ができておりますよ」

「あっ、イーシーさん、こんにちは!」

「エリナ様、こんにちは。この度はおめでとうございます。素敵な尻尾を拝見できて、わたしもたいそう嬉しゅうございます」

「ありがとうございます」

 子猫はルールーに仕える老従者に礼を言うと、荷物の中から封筒を取り出して彼に渡した。

「わたしに、ですか?」

「はい。ご都合がよろしければ、わたしの尻尾祝いパーティーに来ていただけませんか?」

 白い耳をぴこぴこ動かしながら、エリナは戸惑う老従者に笑いかけた。

「イーシーさんにはいつもお世話になっていて、お友達というのはおこがましいかもしれませんが、イーシーさんのことは仲良しさんだと思っているんです」

「わたしが、エリナ様の、仲良しさん」

 いつも冷静な、その正体は無敵の大海蛇である老従者は、エリナの言葉を聞いて顔を赤らめた。

「光栄でございます。ぜひお祝いに駆けつけたいと存じます」

 そんなイーシーの腕を、ふふふと笑いながらフーラアヌがつついた。

「よかったのう、イーシー」

「フーラアヌ嬢、からかわないでください」

 顔が笑み崩れてしまっているイーシーの様子を見て、ルールーも「うふふ、よかったわね」と楽しそうに笑った。
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