ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
 さて、エリナたちが料理をしている間に、青弓亭を模したテーブル席(フーラアヌがスカイヴェン国に行った気分を味わえるようにと、こちらまで再現されていた)に座ったルールーとフーラアヌ、そして獣人の姿になって服を着たルディは、笑顔のエリナを見守りながら会話していた。

「エリナはお料理が本当に好きなのね。お休みだというのに、他国へ旅行に来てまで厨房に立つなんて。でも、とっても楽しそうだわ」

 ルールーがそう言うと、フーラアヌは優しい表情で彼女の頭を撫でて「そうじゃな、そういうところはルールーにそっくりじゃな」と笑った。

「えっ、わたし?」

「ルールーは商売のことに熱心で、普段はお店が繁盛するアイデアに熱心に取り組んでおるし、旅行をしては買い付けに励んでおる。真珠貝商店の跡取りに決定してからは、なおさらじゃろう?」

「ルールーお嬢様の手腕は、ご両親も一目置かれていますね」

 イーシーにもそう言われたルールーは、頬を押さえながら「あらまあ、わたしとエリナは似た者同士ってこと?」と呟いた。

「エリナ様とルールー様、そしてウィリオ王子殿下は、お歳にそぐわないしっかり者で、ご自分にできることをがんばるお方です。だからこそお互いを理解して、強い友情で結ばれることになったのでしょうね」

「うむ、そうだな」

 ルディも頷いた。

< 63 / 88 >

この作品をシェア

pagetop