ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「でも、それじゃあ新しい料理を開発したエリナが得をしないじゃない」
「美味しいものをみんなで笑いながら食べられることが、わたしにとっての得なのにゃん」
「みんなで、笑いながら……」
その言葉を聞いたルールーは、両手を高くあげて「あー、なんだか納得だわ!」と言った。
「エリナが求めるのは金銭ではないのね。わかるわ、わたしだってね、みんなが幸せになるように商品を売りたいんだもの!」
「そうなのにゃん、生活するのにお金は大切にゃんよ。でもそれは、青弓亭でのお給金があるから足りているし……余計にお金があっても使い道に困るし……」
毎日元気に働いて、美味しいものを食べて、綺麗な服もアクセサリーもスカイヴェン国の王家から届けられるエリナには、本当に金銭が必要ではなかったのだ。
だが、プレゼントが届かなくてギリギリの生活をしていたとしても、エリナは考え方を変えなかっただろう。彼女はいつも『みんなで幸せになる』ことを望む子猫なのだ。
幸運を誰かに奪われて日本で辛く苦しい暮らしをしても、エリナは魂を曇らさなかった。むしろそんな境遇だからこそ、本当に大切なことがなんなのかがわかる人間になっていたのだ。
「美味しいものをみんなで笑いながら食べられることが、わたしにとっての得なのにゃん」
「みんなで、笑いながら……」
その言葉を聞いたルールーは、両手を高くあげて「あー、なんだか納得だわ!」と言った。
「エリナが求めるのは金銭ではないのね。わかるわ、わたしだってね、みんなが幸せになるように商品を売りたいんだもの!」
「そうなのにゃん、生活するのにお金は大切にゃんよ。でもそれは、青弓亭でのお給金があるから足りているし……余計にお金があっても使い道に困るし……」
毎日元気に働いて、美味しいものを食べて、綺麗な服もアクセサリーもスカイヴェン国の王家から届けられるエリナには、本当に金銭が必要ではなかったのだ。
だが、プレゼントが届かなくてギリギリの生活をしていたとしても、エリナは考え方を変えなかっただろう。彼女はいつも『みんなで幸せになる』ことを望む子猫なのだ。
幸運を誰かに奪われて日本で辛く苦しい暮らしをしても、エリナは魂を曇らさなかった。むしろそんな境遇だからこそ、本当に大切なことがなんなのかがわかる人間になっていたのだ。