ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「でもね、わたしがすごいんじゃなくてお魚がすごいんにゃよ。お魚パワーがね、こうね、ぱあああああーってなるからにゃん」

「食べると身体もぱあああああーってなるのね」

「そうにゃ」

「お魚さん、すごいのね」

 謎のジェスチャーでわかりあう幼女たちを、おばあさんも通りかかった人たちも笑顔で見守った。

「お魚のお花が咲くのね」

「うにゃ? お花は咲かないかにゃ? 海の中で泳ぐのがお魚だから……パティちゃんは海って知ってる?」

「川にお塩の味がついていて、お水がたくさんになったものなんでしょ? 知ってるもん。じゃあ、お魚も最初から塩味がついているのね」

「うーん、塩味はついてないにゃ。あれ、なんでついてないんだろう……そう言われてみると、不思議だにゃ……あんなにしょっぱい所にいるのに、しょっぱくならないなんて……どうなってるにゃ?」

「しょっぱい味の海があるなら、甘い味の海もあるのかな」

「ええっ、パティちゃんったらまたすごい謎を! ……甘い海もあるの……かにゃ?」

 犬の女の子と猫の女の子はうーんうーんと頭をひねったが、謎は解けなかった。
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