ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜６

　小さなお鍋に三切れほど煮付けを入れたものを持って、エリナはパティに案内されて犬の一家宅を訪問した。

「お母さん、エリナちゃんが来てくれたの」

「おじゃまします」

「あらまあ、うちのパティが無理を言ってしまってごめんなさいね。お店の邪魔をしてはいけないと止めたんだけど」

「ううん、わたしもおばあさんのことが心配だったから、おかずを持ってきたにゃ。おばあさんは、どうしてしまったんですか？」

　獣人は体力があるし、この世界には良い薬がたくさんあるので、余程のことがない限り重い病気にならない。怪我は多いが、こちらも体力と治りの速さと、優れた治療薬ですぐに元通りだ。

　エリナもそのことを知っていたので、ごはんが進まないと聞いていったい何事かと心配をしたのだ。