ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
 その翌日の夜。
 準備した定食が売り切れて閉店後の片付けをしていると、犬のお母さんに連れられてパティがやって来た。

「ごめんにゃ、もうお店はおしまいなの」

「ううん、そうじゃなくてね、エリナちゃん! あのね、どうしよう……」

 半べそのパティが、必死の形相でエリナに迫る。

「おばあちゃんがね、お昼寝をしたまま起きないの」

「おばあさんが?」

「そうなの、それで……わたし、思ったの。おばあちゃんがブローチを作ってくれたでしょ? できあがったからエリナちゃんの分も預かっているんだけど、ふたりでつけておばあちゃんにみせたいの。そうしたら起きてくれるかもって、思って……」

 犬のお母さんは困った顔をして「夜遅くにごめんなさいね」と耳へにょりとさせた。

「わかった、行くにゃ!」

 エリナがルディを見上げると、事情を聞いていた彼はさっと子猫を抱き上げた。

「俺が連れて行くから大丈夫だ」

「隊長さん、ありがとうございます」

 ミメットとコレットもも「こっちはあたしたちに任せなよ!」「お任せあれ、なのですぅ」と快く送り出してくれたので、みんなでおばあさんの元へと急いだ。
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