ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「パティちゃん、おばあさんが起きないにゃん」

「おばあちゃんはね、ここのところたくさん眠るから……お寝坊さんのおばあちゃんなのよ。だから、すぐにまた目を覚ますと思うの。そうしたら……」

 犬のお母さんが、パティを背中から抱きしめて言った。

「お母さん?」

「おばあちゃんはね、お空の向こうのお国に旅立ったのよ。ゆっくり眠らせてあげましょう」

「おばあちゃんはまた起きるわよね?」

「……お別れ、しましょう、ね」

「起き……ないの?」

 パティは大きく目を見開いて、眠っているとしか思えない優しいおばあさんの顔を見た。

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