ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
朝ごはんは甘いとしょっぱい
「……おはようございます」
泣きすぎて腫れぼったくなった目をこすりながら、エリナは目を覚ました。
「おはよう。顔を洗ったら、王宮へ行くぞ」
「ええっ、お店は?」
「そんな顔で店に出たら、青弓亭が幼い子どもを虐待する店だと思われてしまうからな。きちんと気持ちを落ち着けるまではやめておいた方がいい」
「……わたしは大丈夫ですよ」
エリナは笑みを浮かべながら「働きたいんです」と言ったが、情けない表情のルディに「そいつは……見たことがないほどの酷い笑顔だな」と言われてしまい、慌てて鏡を見た。
「うにゃあん、酷い顔! ものすごくぶちゃいくになってる! ぶちゃ猫だにゃん!」
「シャワーを浴びて、服を着替えるといい。顔を冷やせばなんとかなるはずだ」
「はい。乙女の猫がこんな顔をするなんて……人には見せられないにゃ……」
とぼとぼとシャワールームに向かうエリナの背中を見ながら、ルディは『ぶちゃ猫でもやっぱり可愛いぞ』と心の中で呟き、ひそかに親バカぶりを発揮していたのであった。
泣きすぎて腫れぼったくなった目をこすりながら、エリナは目を覚ました。
「おはよう。顔を洗ったら、王宮へ行くぞ」
「ええっ、お店は?」
「そんな顔で店に出たら、青弓亭が幼い子どもを虐待する店だと思われてしまうからな。きちんと気持ちを落ち着けるまではやめておいた方がいい」
「……わたしは大丈夫ですよ」
エリナは笑みを浮かべながら「働きたいんです」と言ったが、情けない表情のルディに「そいつは……見たことがないほどの酷い笑顔だな」と言われてしまい、慌てて鏡を見た。
「うにゃあん、酷い顔! ものすごくぶちゃいくになってる! ぶちゃ猫だにゃん!」
「シャワーを浴びて、服を着替えるといい。顔を冷やせばなんとかなるはずだ」
「はい。乙女の猫がこんな顔をするなんて……人には見せられないにゃ……」
とぼとぼとシャワールームに向かうエリナの背中を見ながら、ルディは『ぶちゃ猫でもやっぱり可愛いぞ』と心の中で呟き、ひそかに親バカぶりを発揮していたのであった。