ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「仲良くしてくれた犬のご婦人が、亡くなったそうじゃな。つらい思いをしたのう」
「ご婦人とは違って、図太い祖父殿はそう簡単には……」
「それはやめんかい!」
「祖父殿は現役時代には怪物と言われたほどの狼だから……」
怪物と言われたギルバートは「うむ、おぬしはそういう悪ガキであった。大人になったふりをしているから忘れておったが」とルディを呆れた顔で見た。
「カルディフェンはもう黙っておれ。エリナよ、おじいちゃんは大丈夫じゃよ。食事はお腹いっぱいに食べておるし、力もさほど衰えておらん。すぐにどうこうすることはない」
エリナがギルバートの顔を見上げて、涙でいっぱいの瞳で『……本当?』と尋ねるので、ギルバートは身悶えそうになった。
「むふうん、本当に大丈夫じゃよ。じゃが、心配ならば、今日はずっとわしが抱っこしていてやろう」
子猫はこくこく頷いた。
「よしよし、いい子じゃのう。カルディフェンよ、エリナはわしに任せて、さっさと仕事に行くがよい」
にっこにこのギルバートに言われて、ルディは少し彼に嫉妬した。
「朝食くらい、とらせて欲しいのだが……」
「食べたらさっさと行け。エリナ、おじいちゃんはエリナが大きくなるまでは、何十年でも何百年でも生きておるからな」
「うわあ、祖父殿が本格的に化け物になる気満々だ」
「フランセス、あなたもお黙りなさい」
王太子は王妃に耳を引っ張られた。
「ご婦人とは違って、図太い祖父殿はそう簡単には……」
「それはやめんかい!」
「祖父殿は現役時代には怪物と言われたほどの狼だから……」
怪物と言われたギルバートは「うむ、おぬしはそういう悪ガキであった。大人になったふりをしているから忘れておったが」とルディを呆れた顔で見た。
「カルディフェンはもう黙っておれ。エリナよ、おじいちゃんは大丈夫じゃよ。食事はお腹いっぱいに食べておるし、力もさほど衰えておらん。すぐにどうこうすることはない」
エリナがギルバートの顔を見上げて、涙でいっぱいの瞳で『……本当?』と尋ねるので、ギルバートは身悶えそうになった。
「むふうん、本当に大丈夫じゃよ。じゃが、心配ならば、今日はずっとわしが抱っこしていてやろう」
子猫はこくこく頷いた。
「よしよし、いい子じゃのう。カルディフェンよ、エリナはわしに任せて、さっさと仕事に行くがよい」
にっこにこのギルバートに言われて、ルディは少し彼に嫉妬した。
「朝食くらい、とらせて欲しいのだが……」
「食べたらさっさと行け。エリナ、おじいちゃんはエリナが大きくなるまでは、何十年でも何百年でも生きておるからな」
「うわあ、祖父殿が本格的に化け物になる気満々だ」
「フランセス、あなたもお黙りなさい」
王太子は王妃に耳を引っ張られた。