ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「そうじゃのう、エリナがお嫁さんになる姿は、絶対に見たいと思うぞ。じゃからそれまでは元気に……」
「なっ、お嫁さんだと!?」
尻尾の毛をブワッと膨らませたのは、過保護なお父さん狼のルディだ。
「祖父殿、なんてことを! エリナは小さい子猫なのだぞ、そんな、けっ、結婚だなんてことを考えなくていい! ダメだ、俺は許さんからな!」
「……カルディフェンよ、動揺しすぎじゃぞ。婚約させるとか、そういう話をしておるのではない。大きくなったエリナの花嫁姿はきっと可愛いじゃろうから、ひと目見たいなという話であって」
「婚約も花嫁もダメだ! 考えるのも声に出すのも絶対にいかん、エリナに悪い虫が寄ってきたらどうするのだ!」
「カルディフェン……おぬし、すっかり残念な狼になって……」
「むぐぐぐぐぐ」
歯を剥き出してまだ見ぬエリナの結婚相手を威嚇するルディの耳を、王妃が「いい加減になさい」と引っ張った。
「カルディフェン、あなたはごはんを食べてさっさと仕事に行きなさい」
王妃にも言われてしまい、ルディは抗議した。
「母上、しかし、祖父殿が聞き捨てならないことを……」
「あなたは反応し過ぎです。例え話をしているだけでしょう、エリナがびっくりしているじゃないの。さあさあ、ダイニングルームに参りましょう」
「なっ、お嫁さんだと!?」
尻尾の毛をブワッと膨らませたのは、過保護なお父さん狼のルディだ。
「祖父殿、なんてことを! エリナは小さい子猫なのだぞ、そんな、けっ、結婚だなんてことを考えなくていい! ダメだ、俺は許さんからな!」
「……カルディフェンよ、動揺しすぎじゃぞ。婚約させるとか、そういう話をしておるのではない。大きくなったエリナの花嫁姿はきっと可愛いじゃろうから、ひと目見たいなという話であって」
「婚約も花嫁もダメだ! 考えるのも声に出すのも絶対にいかん、エリナに悪い虫が寄ってきたらどうするのだ!」
「カルディフェン……おぬし、すっかり残念な狼になって……」
「むぐぐぐぐぐ」
歯を剥き出してまだ見ぬエリナの結婚相手を威嚇するルディの耳を、王妃が「いい加減になさい」と引っ張った。
「カルディフェン、あなたはごはんを食べてさっさと仕事に行きなさい」
王妃にも言われてしまい、ルディは抗議した。
「母上、しかし、祖父殿が聞き捨てならないことを……」
「あなたは反応し過ぎです。例え話をしているだけでしょう、エリナがびっくりしているじゃないの。さあさあ、ダイニングルームに参りましょう」