好き避け夫婦の秘めごと 7年越しの初夜
(士門視点)
「とっても美味しかったですね♪」
タクシーでホテルへと戻った俺らは、リビングのソファに腰を下ろした。
ほろ酔い気分の彼女は頬がほんのりと色づいて、いつにも増して色気がダダ洩れ。
自宅を出た時、いや、この新婚旅行を計画したあの晩から、ドキドキが止まらない。
顔に出てないだろうか?
『7年越しだからって、がっつくなよ?』
春親、そんなの無理に決まってんじゃん。
こんなに可愛くてかわいくてカワイイ子が、俺の妻なんだよっ!!
白いキャミソールタイプのワンピース姿の妻。
頬だけでなく、肌まで桜色に色づいていて……すげぇいい匂いがずっとしてるんだってばッ。
本当はケータリングを頼んで。
美味しい料理とワインで、ロマンティックに酔うのもアリだったんだけど。
最初から雰囲気全開で攻めたら、ドン引きされそうで。
如何にも、『今夜いいよね?』と言ってるようなものだ。
まぁ、それが目的でもあるんだけど。
7年の歳月を考えたら、ちょっと引き算した方がいいかと思って。
春親の『がっつくな』という忠告もあるし。
冷静さを優先して、余裕な男を演出したいというのもある。
「先にお風呂に入っていいよ」
テラスに面した浴室は、プライベートビーチとも言える海が見える設計。
間接照明がテラスにあるプールを照らしていて、水面がキラキラと輝いている。
星空とプールと海と。
どこを切り取っても美景だ。
「……一緒に入りませんか?」
「―――――え?」
俺の妻は時々、予想もしないワードをぶっ込んで来る。
新婚旅行だし、夫婦だし、雰囲気も完璧だし。
何ら問題はないんだけど……。
「いいの?」
「私とでは、……嫌ですか?」
「入る!!」
断わる理由が思い浮かばねぇっっっっ!!
っつーか、君以外に誰と入るんだっつーの!!
「とっても美味しかったですね♪」
タクシーでホテルへと戻った俺らは、リビングのソファに腰を下ろした。
ほろ酔い気分の彼女は頬がほんのりと色づいて、いつにも増して色気がダダ洩れ。
自宅を出た時、いや、この新婚旅行を計画したあの晩から、ドキドキが止まらない。
顔に出てないだろうか?
『7年越しだからって、がっつくなよ?』
春親、そんなの無理に決まってんじゃん。
こんなに可愛くてかわいくてカワイイ子が、俺の妻なんだよっ!!
白いキャミソールタイプのワンピース姿の妻。
頬だけでなく、肌まで桜色に色づいていて……すげぇいい匂いがずっとしてるんだってばッ。
本当はケータリングを頼んで。
美味しい料理とワインで、ロマンティックに酔うのもアリだったんだけど。
最初から雰囲気全開で攻めたら、ドン引きされそうで。
如何にも、『今夜いいよね?』と言ってるようなものだ。
まぁ、それが目的でもあるんだけど。
7年の歳月を考えたら、ちょっと引き算した方がいいかと思って。
春親の『がっつくな』という忠告もあるし。
冷静さを優先して、余裕な男を演出したいというのもある。
「先にお風呂に入っていいよ」
テラスに面した浴室は、プライベートビーチとも言える海が見える設計。
間接照明がテラスにあるプールを照らしていて、水面がキラキラと輝いている。
星空とプールと海と。
どこを切り取っても美景だ。
「……一緒に入りませんか?」
「―――――え?」
俺の妻は時々、予想もしないワードをぶっ込んで来る。
新婚旅行だし、夫婦だし、雰囲気も完璧だし。
何ら問題はないんだけど……。
「いいの?」
「私とでは、……嫌ですか?」
「入る!!」
断わる理由が思い浮かばねぇっっっっ!!
っつーか、君以外に誰と入るんだっつーの!!