好き避け夫婦の秘めごと 7年越しの初夜
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「士門様、私の顔に何か?」
「……いや、別に」
夕食を終え、缶ビール片手に後片付けをする二谷を凝視している。
「(そんなに見てたら怪しまれますよ)士門さん?」
二谷に気付かれないように彼の腕を引き、書斎へと向かう。
「もうっ、見すぎですってばっ」
「だって、あの二谷が……」
必死に笑いを堪えていた彼は、書斎に入るや否や笑い転げた。
私はずっと前から彼のことを知ってるから、おかしくもなんともないけれど。
二谷が熟女好みということが、ツボだったらしい。
「今日のおねだり、ナシにしますよ?」
「ッ?!ちょっ……待って!今、切り替える…」
スーハーと何度か深呼吸した彼は、机の上に置かれていた紙袋を差し出して来た。
「何ですか?」
「今夜はコレをお願いします」
中を確認して、息を呑む。
4と0が付く日は毎回ドキドキものだけれど。
回数をこなす毎に段々と彼の好みを把握してきた。
姫ロリ婚が夢だと言っていたくらいだから、かなり個性的だというのは承知していたけれど。
とうとうこういうおねだりが現実になったのね。
「分かりました。……準備して来ます」
「よろしく♪」
上機嫌で缶ビールを開けた彼は、グビグビッと喉を鳴らしながらテレビの電源を入れ、オンラインゲームにログインをした。
仕方ない。
これも夫婦円満の秘訣だものね。
自室に戻り、彼のお願いを叶えるべく、準備をする。
すると、部屋のドアがノックされた。
「はい」
「失礼します。お嬢様、私はこれで」
「ご苦労さま」
「おやすみなさいませ」
咄嗟に後ろ手で隠したけれど、二谷にバレなかったわよね?
「士門様、私の顔に何か?」
「……いや、別に」
夕食を終え、缶ビール片手に後片付けをする二谷を凝視している。
「(そんなに見てたら怪しまれますよ)士門さん?」
二谷に気付かれないように彼の腕を引き、書斎へと向かう。
「もうっ、見すぎですってばっ」
「だって、あの二谷が……」
必死に笑いを堪えていた彼は、書斎に入るや否や笑い転げた。
私はずっと前から彼のことを知ってるから、おかしくもなんともないけれど。
二谷が熟女好みということが、ツボだったらしい。
「今日のおねだり、ナシにしますよ?」
「ッ?!ちょっ……待って!今、切り替える…」
スーハーと何度か深呼吸した彼は、机の上に置かれていた紙袋を差し出して来た。
「何ですか?」
「今夜はコレをお願いします」
中を確認して、息を呑む。
4と0が付く日は毎回ドキドキものだけれど。
回数をこなす毎に段々と彼の好みを把握してきた。
姫ロリ婚が夢だと言っていたくらいだから、かなり個性的だというのは承知していたけれど。
とうとうこういうおねだりが現実になったのね。
「分かりました。……準備して来ます」
「よろしく♪」
上機嫌で缶ビールを開けた彼は、グビグビッと喉を鳴らしながらテレビの電源を入れ、オンラインゲームにログインをした。
仕方ない。
これも夫婦円満の秘訣だものね。
自室に戻り、彼のお願いを叶えるべく、準備をする。
すると、部屋のドアがノックされた。
「はい」
「失礼します。お嬢様、私はこれで」
「ご苦労さま」
「おやすみなさいませ」
咄嗟に後ろ手で隠したけれど、二谷にバレなかったわよね?