好き避け夫婦の秘めごと 7年越しの初夜
*
「で、俺はどうしたらいいの?」
「えぇっと……」
どうしよう。
絶妙なタイミングで士門さんが帰宅したらから、無我夢中におねだりしてしまったけれど。
実際、彼を目の前にしてどうしていいのか、頭が真っ白になる。
初めて入った彼の寝室。
ドア越しに何度か見たことはあるけれど、実際に入ったのは初めてだ。
結婚して四カ月が経ったというのに、初めて入っただなんて、本当に自分が妻なのかすら怪しいものだ。
モノトーンの色調で、余計な物が一切置かれていない。
キングサイズのベッドにお洒落なソファ。
すりガラスタイプの引き戸の奥は、ウォークインクローゼットになっているようだ。
たくさんのスーツが掛けられていて、腕時計や小物類がショーケースに収められている。
篁の実家から毎日ハウスキーピングと調理や買い物をしてくれるスタッフが派遣されている。
もちろん、この彼の寝室もそのスタッフ達によって綺麗にされているのだが、唯一、彼の書斎だけは出入り禁止されているのだ。
というより、鍵が掛けられていると二谷が言っていた。
仕事上の機密事項が多いからだと二谷は言うが、その書斎に、あの人(木下秘書)は無条件で出入りできているのだから。
ジャケットをベッドの上に放り、ネクタイを緩めながら部屋の奥へと向かう彼。
後ろ姿ですらときめいてしまうほどカッコいい。
スーツ姿の彼は大人の男性の色気があって目を奪われてしまうのに。
ネクタイを緩め、腕時計を外す姿にも見惚れてしまう。
何をしても様になる、王子様のような人だ。
「いつも通りにシャワーしたらいいの?」
「あっ、はい!!」
「了解」
「で、俺はどうしたらいいの?」
「えぇっと……」
どうしよう。
絶妙なタイミングで士門さんが帰宅したらから、無我夢中におねだりしてしまったけれど。
実際、彼を目の前にしてどうしていいのか、頭が真っ白になる。
初めて入った彼の寝室。
ドア越しに何度か見たことはあるけれど、実際に入ったのは初めてだ。
結婚して四カ月が経ったというのに、初めて入っただなんて、本当に自分が妻なのかすら怪しいものだ。
モノトーンの色調で、余計な物が一切置かれていない。
キングサイズのベッドにお洒落なソファ。
すりガラスタイプの引き戸の奥は、ウォークインクローゼットになっているようだ。
たくさんのスーツが掛けられていて、腕時計や小物類がショーケースに収められている。
篁の実家から毎日ハウスキーピングと調理や買い物をしてくれるスタッフが派遣されている。
もちろん、この彼の寝室もそのスタッフ達によって綺麗にされているのだが、唯一、彼の書斎だけは出入り禁止されているのだ。
というより、鍵が掛けられていると二谷が言っていた。
仕事上の機密事項が多いからだと二谷は言うが、その書斎に、あの人(木下秘書)は無条件で出入りできているのだから。
ジャケットをベッドの上に放り、ネクタイを緩めながら部屋の奥へと向かう彼。
後ろ姿ですらときめいてしまうほどカッコいい。
スーツ姿の彼は大人の男性の色気があって目を奪われてしまうのに。
ネクタイを緩め、腕時計を外す姿にも見惚れてしまう。
何をしても様になる、王子様のような人だ。
「いつも通りにシャワーしたらいいの?」
「あっ、はい!!」
「了解」