anniversary

anniversary 4

2度目のイースターは、初めての事があるので、去年より緊張してる。SNSコスプレ友が新たな装いに変化させているが、私は去年と同じコスチュームにした。ブルーのロップイヤーにポニーテールのウィッグ。家を出る時から緊張してる私。うなじがすーすーする。でも今日は下を向かない。正々堂々と背筋を伸ばす。すると、友とはぐれる事なく彼に会えた。背の高い彼は白うさぎのカチューシャを風になびかせていた。すらりとした綺麗な手足はUNIQLOで彩られている。「「エッグハンターさん」」二人が同時に喋った。それで「後で女子話するからねッ」と、お邪魔虫は退散するねと友だちが人混みの中に消えてゆく。彼が私の言葉を待つ。私が彼に言えたのは「手作りだけど」貰ってください。と、ヤケをおこさずに最後まで丁寧に製菓したエッグチョコを取り出し彼に差し出した。「これは自分の気持ちと同じ」ベクトルと解釈しても良いのかな?と頬を薄く染めた彼が聴いた。同じではありませんが「とても似てます」と暗い表情になりかけた彼の顔が明るくなった。二人でエッグチョコをハントしあった。チョコを手にした彼は「恋人を前提にお付き合いしてください」と私に嬉しい言葉を放った。私はもちろん、快諾した。



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