私の白王子と黒王子
飛び上がりたいほど嬉しい気持ちと、ちょっと恥ずかしい気持ちで、私の心臓はとんでもない速さでドキドキしていた。


チラッと類の方を見ると類は照れ臭そうに笑った。


「すみません……でもデートって聞いて、正直浮かれてます」


類は私よりも年上だし、カッコいいし仕事もできる。


私が知らないだけで、恋愛経験は豊富なはず。


そんな類が、私とのデートを楽しみにしててくれたって……。


私、子供だから、恋愛初心者だから……。


期待しちゃうよ?


「うん、私もすごく楽しみだった!」


私は手を繋いだまま類にくっついた。
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