私の白王子と黒王子
すると、部屋の外が急に騒がしくなった。


そして大きな音と共にドアから飛び込んできたのは肩で息をした類だった。


「類!!」


「聖奈様っ!」


「おいおい。2日後っつったのに。見つけんの早過ぎだろ」


蓮はダルそうに私から離れた。


それと同時に類が駆け寄ってきて、私は彼の腕の中に包み込まれた。


「遅くなってすみません。怪我はありませんか?」


「ううん。大丈夫っ。来てくれてありがとう」
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