私の白王子と黒王子
私の名前は西宮聖奈。
17歳の高校2年生。
西宮家は一応、世界でもその名が通じる財閥で、私はそこの家の一人娘。
父様は私に甘々で、昔から蝶よ花よとそれはそれは大事に育てられて今に至る。
母様の記憶はほとんどなくて、今となっては写真を見ることしかできない。
母様に会って話がしたい——そう思ったことは何度もあるけど、不思議と寂しいと思ったことはない。
それはきっと母様の分までたくさん愛情を注いでくれる父様に世話係の綾子さん、運転手の佐々木さん、そして——。
ボディーガードの類がいてくれるからだ。
「きゃあっ……!」
17歳の高校2年生。
西宮家は一応、世界でもその名が通じる財閥で、私はそこの家の一人娘。
父様は私に甘々で、昔から蝶よ花よとそれはそれは大事に育てられて今に至る。
母様の記憶はほとんどなくて、今となっては写真を見ることしかできない。
母様に会って話がしたい——そう思ったことは何度もあるけど、不思議と寂しいと思ったことはない。
それはきっと母様の分までたくさん愛情を注いでくれる父様に世話係の綾子さん、運転手の佐々木さん、そして——。
ボディーガードの類がいてくれるからだ。
「きゃあっ……!」