私の白王子と黒王子
目覚めと別れ
類の手術は無事に成功して、命に別状はないと確かに先生は言っていた。
それなのに、数日経っても類は目を覚さない。
その間、私は毎日病院に通った。
「類は私のボディーガードでしょ? そばにいてくれなきゃ困るよ……類がいないと私……」
——神様、どうか類を助けてください。代わりに私が何でもしますから。
そんな願いを込めて、お腹の上で組まれた類の手を握る。
それなのに、数日経っても類は目を覚さない。
その間、私は毎日病院に通った。
「類は私のボディーガードでしょ? そばにいてくれなきゃ困るよ……類がいないと私……」
——神様、どうか類を助けてください。代わりに私が何でもしますから。
そんな願いを込めて、お腹の上で組まれた類の手を握る。