俺が貴女を護ります~エリート海上自衛官の溺愛~
車で数十分ほど走らせると和風料理店に到着し、すぐに座敷に通される。
和風の音楽が流れ、空調は心地のいい温度であり、落ち着いた照明の色のいかにも和風料理店といった佇まいであった。
「なんかすごいね。この店、知ってはいたけど来たことはなかったよ」
「どういう店がいいのか、いろいろ調べたけどわからなくて……結芽に聞くのがいちばんだろうけど、初デートは俺が結芽と一緒に行きたいと思った場所がいいなと思ってここにしたんだ。それに、ここには部下を時々連れてくるし。といっても、俺も連れてきてもらっていた側なのだが」
航平にメニューを渡され見てみる。
和風料理店といっても、とんでもない高額というわけでもなく、日常生活でも許される範囲の贅沢といった価格設定であり結芽はホッとした。
それでも、今の自分では到底払えない、選択肢として候補に挙がらない価格帯の店であることに変わりはない。
「ここの釜めしが本当に美味いからおすすめだ。それと、今日は俺がここを選んだわけだから、お代は俺が出す。値段は気にせず好きなのを選んで」
「ええっ、そんな悪いよ」
「俺が楽しませてもらったお礼だから」
きっちりとした性格の航平らしく、最初からお代を出すときっぱり言ってくる。
よくあるのは、食事を終わって会計の時にさりげなく払っておく、といったものだろうが、航平は言葉でしっかりと表したいタイプらしい。
しかし、それが結芽にとっては意思がわかりやすいから変に気を遣わずに一緒にいれるのだと感じた。
「じゃあ、お言葉に甘えて頼んじゃおっと」
「どうぞどうぞ」
メニューにあった美味しそうな料理をどれにしようかと悩みながら、結局、結芽は航平に勧められた蟹釜めしの天ぷら御前という豪華なセットを、航平は帆立釜めしの刺身御前を注文した。
和風の音楽が流れ、空調は心地のいい温度であり、落ち着いた照明の色のいかにも和風料理店といった佇まいであった。
「なんかすごいね。この店、知ってはいたけど来たことはなかったよ」
「どういう店がいいのか、いろいろ調べたけどわからなくて……結芽に聞くのがいちばんだろうけど、初デートは俺が結芽と一緒に行きたいと思った場所がいいなと思ってここにしたんだ。それに、ここには部下を時々連れてくるし。といっても、俺も連れてきてもらっていた側なのだが」
航平にメニューを渡され見てみる。
和風料理店といっても、とんでもない高額というわけでもなく、日常生活でも許される範囲の贅沢といった価格設定であり結芽はホッとした。
それでも、今の自分では到底払えない、選択肢として候補に挙がらない価格帯の店であることに変わりはない。
「ここの釜めしが本当に美味いからおすすめだ。それと、今日は俺がここを選んだわけだから、お代は俺が出す。値段は気にせず好きなのを選んで」
「ええっ、そんな悪いよ」
「俺が楽しませてもらったお礼だから」
きっちりとした性格の航平らしく、最初からお代を出すときっぱり言ってくる。
よくあるのは、食事を終わって会計の時にさりげなく払っておく、といったものだろうが、航平は言葉でしっかりと表したいタイプらしい。
しかし、それが結芽にとっては意思がわかりやすいから変に気を遣わずに一緒にいれるのだと感じた。
「じゃあ、お言葉に甘えて頼んじゃおっと」
「どうぞどうぞ」
メニューにあった美味しそうな料理をどれにしようかと悩みながら、結局、結芽は航平に勧められた蟹釜めしの天ぷら御前という豪華なセットを、航平は帆立釜めしの刺身御前を注文した。