俺が貴女を護ります~エリート海上自衛官の溺愛~
「でも、実家というか一緒に住んでいる家族もあんなんだし。今の職場に愛着はあるけどこだわりもないのが正直なところだし……今の私は転勤にはついていけると思うよ」
「ただ、今後その……子どもが生まれたり、結芽がその時の仕事をもう少し続けたいとなったら俺は単身赴任になるかなと思っている」
「うーん、そうだよねぇ……」
横須賀だけではないと思うが、小学校の時によく親の転勤で転校する子が何人もいた記憶がある。
それは恐らく、地域柄、海上自衛隊の親をもつ子が多かったし、父か母が自衛官で、転勤に家族でついていっていたのだろうと改めて思った。
「まあ、内示もあるだろうしその時はしっかり相談するから安心してくれ。さてこの話はおしまいだ。今日は俺が結芽に料理を振る舞うよ。今日家に呼んだのは、なんというか……いつも外だとスキンシップとれないし……それに、結芽もいつも外だと気を張ってしまうんじゃないかと思って」
自分だけでなく、航平もだいぶ本音を話すようになってきたと、結芽は嬉しくなる。
低い声にやや堅い話し方。それは変わらないというのに、自分が思っていることやしたいことを言ってくれるようになっただけでも印象はだいぶ違った。
これまでは、結芽を優先して己を抑えているのではないかと結芽が思ってしまうほどの扱いであったため、気がかりだったのだ。
「ただ、今後その……子どもが生まれたり、結芽がその時の仕事をもう少し続けたいとなったら俺は単身赴任になるかなと思っている」
「うーん、そうだよねぇ……」
横須賀だけではないと思うが、小学校の時によく親の転勤で転校する子が何人もいた記憶がある。
それは恐らく、地域柄、海上自衛隊の親をもつ子が多かったし、父か母が自衛官で、転勤に家族でついていっていたのだろうと改めて思った。
「まあ、内示もあるだろうしその時はしっかり相談するから安心してくれ。さてこの話はおしまいだ。今日は俺が結芽に料理を振る舞うよ。今日家に呼んだのは、なんというか……いつも外だとスキンシップとれないし……それに、結芽もいつも外だと気を張ってしまうんじゃないかと思って」
自分だけでなく、航平もだいぶ本音を話すようになってきたと、結芽は嬉しくなる。
低い声にやや堅い話し方。それは変わらないというのに、自分が思っていることやしたいことを言ってくれるようになっただけでも印象はだいぶ違った。
これまでは、結芽を優先して己を抑えているのではないかと結芽が思ってしまうほどの扱いであったため、気がかりだったのだ。