俺が貴女を護ります~エリート海上自衛官の溺愛~
「うん、そうね。たまにはおうちでゆっくりしよう」
「ありがとう。今日は土曜日だが、カレーを作るぞ。カレーをなんとなく食べたくなるんだよな」
「ふふ、海自っぽい」
「む……そうか?」
「うん。あ、皮むきとか手伝うよ」
「ありがとう。頼むよ」

 ふたりはキッチンでカレーを作るために会話を楽しみながら下準備をし、調理を始める。
 意外にも航平は料理に慣れているのだと、包丁の扱い方や火の調整で判明し、結芽は安心した。
サラダやスープも作ろうとなり、冷蔵庫にある食材で工夫することとした。
 キッチンでふたり並んで料理をしたり、作った料理を食べてまた談笑したり。結芽は結婚後の生活を思い描きながらこの時間を大切に過ごした。
 結婚してからは、航平が出港中はひとりになってしまうが、それでも愛する人と一緒に生きたいと思うのだ。

 家でのデートはそういった面でのイメージもつきやすいと感じる。結芽はずっとこのまま幸せな気持ちが続けばいいのにと願いながら、食事を終えてテレビを見て時間が過ぎていき、風呂に入る前であった。

「航平くん。好き」
「俺も好きだ」
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