俺が貴女を護ります~エリート海上自衛官の溺愛~
8話 母への反撃
航平が結芽の自宅に来て、結芽の母に結婚を宣言する日がやってきた。
挨拶を直接したことはこれまでなかったが、結芽は時々、母に結婚を前提に付き合っていることを話していたし、唐突な告白ではないものの、あの母がすんなり受け入れるとは思っていない。
航平がインターホンを鳴らし、結芽が出迎える。座布団を敷き、小さいテーブルで母対結芽と航平の配置になるように区切る。
「今日はお時間をいただきありがとうございます。結芽さんからもお話しがあったかと思いますが、結婚を前提に交際させていただいております、鳴海航平です」
「結芽の母、今野理恵です」
緊迫した空気はぴりついていた。結芽の母・理恵は、結芽に対し親としての愛こそないが、いつも不機嫌というわけではない。しかし、不機嫌になると罵倒されることが多いため、常に萎縮してしまうのが現状である。
「今日は婚姻届の証人欄にお母さんの名前、書いてもらいたいの」
結芽はなかなか開かなかった口を開くと、すっと言葉が紡がれ、言いたいことをしっかりと伝えることができた。
航平の両親に頼むこともできたが、これは母に証人欄を書いてほしかったという結芽の希望でもある。
挨拶を直接したことはこれまでなかったが、結芽は時々、母に結婚を前提に付き合っていることを話していたし、唐突な告白ではないものの、あの母がすんなり受け入れるとは思っていない。
航平がインターホンを鳴らし、結芽が出迎える。座布団を敷き、小さいテーブルで母対結芽と航平の配置になるように区切る。
「今日はお時間をいただきありがとうございます。結芽さんからもお話しがあったかと思いますが、結婚を前提に交際させていただいております、鳴海航平です」
「結芽の母、今野理恵です」
緊迫した空気はぴりついていた。結芽の母・理恵は、結芽に対し親としての愛こそないが、いつも不機嫌というわけではない。しかし、不機嫌になると罵倒されることが多いため、常に萎縮してしまうのが現状である。
「今日は婚姻届の証人欄にお母さんの名前、書いてもらいたいの」
結芽はなかなか開かなかった口を開くと、すっと言葉が紡がれ、言いたいことをしっかりと伝えることができた。
航平の両親に頼むこともできたが、これは母に証人欄を書いてほしかったという結芽の希望でもある。