契約シンデレラ

事件勃発

「晶」

翌朝東京駅のホームに到着すると、なぜか真也さんが待っていた。

「わざわざ来てくれたの?」
「まあな」

ん?
なんだか表情が暗い。

昨日、真也さんからかかった電話は「話がある」とただそれだけの内容だった。
もちろん何かあったのかと聞いてはみたが直接会って話すからと教えてはもらえず、こういう場合いい話ではないのだろうと予想はしたものの話してもらえないからには諦めるしかなくて朝一の新幹線で帰ってきた。
東京に着いたらすぐにでも連絡をとろうとは思っていたが、まさか駅まで来てくれるとは予想していなかった。

「一体何があったの?」

ここまでくるとよくないことなのは確実で、さすがに少し声が震える。
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