契約シンデレラ
なぜか楽しそうに笑う男性とムスッとしたままの私は、しばらくして男性の車に乗り込んだ。

「本当にいいんですか？」
「ああ」

どうしてもお金は受け取らないと言い張った私に、男性が「アルバイトをしないか？」と提案してきた。
期間は男性が帰国するまでの４日間で、賃金は一日２万円を先払いで８万円。
加えてその間の泊る場所と、日本へのチケットを付けるという破格の条件だった。

「で、何をすればいいんですか？」

条件は聞いたものの、何をするのかは聞かされないままOkを出してしまった私は、車に乗り込んでからたずねた。

「とりあえずこっちにいる間のパートナーくらいに思ってくれ」
「パートナーですか？」
「うん。こっちにいる間にパーティーの予定もあるから、同行してもらうと助かる」
「・・・わかりました」

多少の違和感は感じたものの他に行く当てのない私は逆らうこともできず、おとなしくついて行くことにした。
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