契約シンデレラ
その後案内されるままに最上階のスウィートルームに到着し、私はまた唖然としてしまった。
「すごーい」
もうそれ以外の言葉が出てこない。
部屋はホテルなのにメゾネットタイプ。
下のフロアにはリビングとダイニングがあり、上のフロアには寝室が二つ。
当然それぞれに浴室とトイレが付いていて、オシャレな螺旋階段でつながっている。
それにしても、この部屋一泊いくらだろう。
なんだか考えるだけで恐ろしい。
「あのぉ?」
「なんだ」
きっと先程の「何者ですか?」って話を蒸し返されると思ったのだろう、辟易したような男性の声が聞こえてきた。
「名前を聞いてもいいですか?」
「え、名前?」
「はい。でないと呼ぶこともできませんから」
私が自分のことを聞かれるのが苦手なように、男性も嫌なのだろうと思いこれ以上詮索することはやめた。
しかし、名前がわからないでは困る。
「俺は、龍ヶ崎圭史だ」
「龍ヶ崎さん」
「いや、圭史と呼んでくれればいい」
「では圭史さん。私は星野晶です」
一応お金をいただく以上、よろしくお願いしますと頭を下げた。
「すごーい」
もうそれ以外の言葉が出てこない。
部屋はホテルなのにメゾネットタイプ。
下のフロアにはリビングとダイニングがあり、上のフロアには寝室が二つ。
当然それぞれに浴室とトイレが付いていて、オシャレな螺旋階段でつながっている。
それにしても、この部屋一泊いくらだろう。
なんだか考えるだけで恐ろしい。
「あのぉ?」
「なんだ」
きっと先程の「何者ですか?」って話を蒸し返されると思ったのだろう、辟易したような男性の声が聞こえてきた。
「名前を聞いてもいいですか?」
「え、名前?」
「はい。でないと呼ぶこともできませんから」
私が自分のことを聞かれるのが苦手なように、男性も嫌なのだろうと思いこれ以上詮索することはやめた。
しかし、名前がわからないでは困る。
「俺は、龍ヶ崎圭史だ」
「龍ヶ崎さん」
「いや、圭史と呼んでくれればいい」
「では圭史さん。私は星野晶です」
一応お金をいただく以上、よろしくお願いしますと頭を下げた。