契約シンデレラ
「森山が犯人だった」
「え?」
突然で、何を言われているのかがわからなかった。
森山と言われて思い浮かぶのは一人。
でも、まさか・・・
「晶、大丈夫か?」
「え、ええ。あの・・・森山課長ですか?」
絶対に違うと自分に言い聞かせながら、尋ねた。
だって、そんなはずはない。
森山課長は圭史さんの側近で、腹心の部下。
仕事のできる有能な人のは皆知っているし、圭史さんが誰よりも信頼していた人物だ。
「ああ、いつも俺の隣りにいたあいつだ」
口惜しそうに、圭史さんが唇をかむ。
龍ヶ崎建設の秘書課長として海外への出張や大きな商談の時にはいつも圭史さんと帯同していた森山課長なら、顧客情報だって簡単に知ることができたはずだ。
しかし・・・
「信じられません」
「そうだな」
考えてみれば、私なんかよりも圭史さんの方がショックに決まっている。
そう思うと、私はかける言葉が見つからなかった。
「え?」
突然で、何を言われているのかがわからなかった。
森山と言われて思い浮かぶのは一人。
でも、まさか・・・
「晶、大丈夫か?」
「え、ええ。あの・・・森山課長ですか?」
絶対に違うと自分に言い聞かせながら、尋ねた。
だって、そんなはずはない。
森山課長は圭史さんの側近で、腹心の部下。
仕事のできる有能な人のは皆知っているし、圭史さんが誰よりも信頼していた人物だ。
「ああ、いつも俺の隣りにいたあいつだ」
口惜しそうに、圭史さんが唇をかむ。
龍ヶ崎建設の秘書課長として海外への出張や大きな商談の時にはいつも圭史さんと帯同していた森山課長なら、顧客情報だって簡単に知ることができたはずだ。
しかし・・・
「信じられません」
「そうだな」
考えてみれば、私なんかよりも圭史さんの方がショックに決まっている。
そう思うと、私はかける言葉が見つからなかった。