契約シンデレラ
「ごめんね理央、また転がり込んでしまって」
マレーシアから帰国した私が頼れるのは理央だけで、理央のアパート以外に行く当てもなかった。
だから、申し訳ないと思いながらも仕事が決まるまではとお願いして理央のアパートにやって来たのだ。
「それはいいけれど、よく無事に帰られたわね」
「うん、それは・・・」
ホテルを辞めることになった経緯や、スリに会い財布やスマホをなくした話をすると理央は驚いた表情になった。
私自身たった数万円の手持ちだけでよく帰国できたなと思っているし、そういう意味で私は幸運なのかもしれない。
そして、それはすべて圭史さんとの出会いのお陰なのだが、あまり細かいことまでは理央にも言えなかった。
マレーシアから帰国した私が頼れるのは理央だけで、理央のアパート以外に行く当てもなかった。
だから、申し訳ないと思いながらも仕事が決まるまではとお願いして理央のアパートにやって来たのだ。
「それはいいけれど、よく無事に帰られたわね」
「うん、それは・・・」
ホテルを辞めることになった経緯や、スリに会い財布やスマホをなくした話をすると理央は驚いた表情になった。
私自身たった数万円の手持ちだけでよく帰国できたなと思っているし、そういう意味で私は幸運なのかもしれない。
そして、それはすべて圭史さんとの出会いのお陰なのだが、あまり細かいことまでは理央にも言えなかった。