契約シンデレラ
あっという間に午前中の勤務が終わり午後一番で運転手付きの社用車が向かった先は、東京銀座のど真ん中だった。
「えっと、ここは・・・」
圭史さんと共に車を降り建物の前に立ったものの、私の足は止まってしまった。
だってここは超有名ブランドの直営ショップで、私が足を踏み入れるには敷居の高い場所だ。
「どうした、行くぞ」
数歩前で私を振り返る圭史さんに催促されるけれど・・・
「ここで買い物をするんですか?」
「ああ、そうだ」
「それは・・・」
誰のものを?と聞きたくて聞けないまま私は固まった。
「いいから、ほら困っているじゃないか」
そう言われて顔を上げると、店の扉を開けた状態でスタッフが立っている。
仕方がない。
こんな都会の真ん中でもめるわけにもいかず、私は店内へと入ることにした。
「えっと、ここは・・・」
圭史さんと共に車を降り建物の前に立ったものの、私の足は止まってしまった。
だってここは超有名ブランドの直営ショップで、私が足を踏み入れるには敷居の高い場所だ。
「どうした、行くぞ」
数歩前で私を振り返る圭史さんに催促されるけれど・・・
「ここで買い物をするんですか?」
「ああ、そうだ」
「それは・・・」
誰のものを?と聞きたくて聞けないまま私は固まった。
「いいから、ほら困っているじゃないか」
そう言われて顔を上げると、店の扉を開けた状態でスタッフが立っている。
仕方がない。
こんな都会の真ん中でもめるわけにもいかず、私は店内へと入ることにした。