契約シンデレラ
「それで、夕飯は何にする?」
放心状態のままリビングのソファーに座り込んだ私に、圭史さんが何冊かあるメニューを差し出した。
「なんだか部屋の空気に飲まれてしまって、食欲がなくなりました」
「じゃあ、適当に頼むぞ」
「お願いします」
正直、今は何を食べても味を感じない気がする。
エレベーターから直結の玄関も、大理石でできた広い玄関ホールとそれに続く真っ白な廊下も、理央のアパートが三つ以上は入りそうなリビングとそこから見える都会の景色も、すべてが5つ星ホテルの最上級スイートルームのようだ。
それに想像するだけで怖い気がするけれど、リビングからはさらに廊下が伸びておりそこにはいくつもの重厚そうな扉が見える。
とにかく、この部屋は私にとって衝撃的だった。
放心状態のままリビングのソファーに座り込んだ私に、圭史さんが何冊かあるメニューを差し出した。
「なんだか部屋の空気に飲まれてしまって、食欲がなくなりました」
「じゃあ、適当に頼むぞ」
「お願いします」
正直、今は何を食べても味を感じない気がする。
エレベーターから直結の玄関も、大理石でできた広い玄関ホールとそれに続く真っ白な廊下も、理央のアパートが三つ以上は入りそうなリビングとそこから見える都会の景色も、すべてが5つ星ホテルの最上級スイートルームのようだ。
それに想像するだけで怖い気がするけれど、リビングからはさらに廊下が伸びておりそこにはいくつもの重厚そうな扉が見える。
とにかく、この部屋は私にとって衝撃的だった。