ハッピーエンドに塗り替えて
「氷室さん?」
固まってしまった真白を、キョトンとした顔で西宮が覗き込んでくる。真白が何か答えなくてはと口を開きかけたその時、「西宮さん、スキーするんですか?俺も興味あるんですよ〜」と横から声が降ってきた。明るい大きな声に、真白の体の震えが止まる。
横を見れば、癖っ毛の高身長の男性が立っていた。その顔は年齢より幼く見え、人懐っこい笑みを浮かべている。
「あら、興味あるの〜?まあ私も初心者同然なんだけどね」
「俺の地元、雪が積もらないところだったんでウィンタースポーツに挑戦してみたいんですよ〜!」
そう明るく話す彼の名は、六花瀧(りっかたき)。真冬と同い年で、同じ時期に入社した。彼は総務ではなく営業部に所属しており、持ち前のコミュニケーション力で次々と契約を取ってくることで社内で一目置かれている存在である。
そんな瀧はコミュニケーション力を発揮し、西宮と話し続けている。西宮は先ほど真白との会話を忘れてしまったかのように、瀧と上司に呼び出されるまで話していた。
固まってしまった真白を、キョトンとした顔で西宮が覗き込んでくる。真白が何か答えなくてはと口を開きかけたその時、「西宮さん、スキーするんですか?俺も興味あるんですよ〜」と横から声が降ってきた。明るい大きな声に、真白の体の震えが止まる。
横を見れば、癖っ毛の高身長の男性が立っていた。その顔は年齢より幼く見え、人懐っこい笑みを浮かべている。
「あら、興味あるの〜?まあ私も初心者同然なんだけどね」
「俺の地元、雪が積もらないところだったんでウィンタースポーツに挑戦してみたいんですよ〜!」
そう明るく話す彼の名は、六花瀧(りっかたき)。真冬と同い年で、同じ時期に入社した。彼は総務ではなく営業部に所属しており、持ち前のコミュニケーション力で次々と契約を取ってくることで社内で一目置かれている存在である。
そんな瀧はコミュニケーション力を発揮し、西宮と話し続けている。西宮は先ほど真白との会話を忘れてしまったかのように、瀧と上司に呼び出されるまで話していた。