放課後の片想い
暑い夏が少しマシになってきた9月。
2学期が始まった。
とある日の木曜日。
木曜日はノー部活デーやから、北館はほとんど人がいない。
なんだか無性にあのピアノの音が聴きたくなって音楽室へ向かった。
ガラッ
誰もいない音楽室。
静かですげー落ち着く。
ピアノの前に行く。
なんかわからへんけど、むっちゃドキドキする。
緊張してる。
恐る恐る右手の人差し指でラを鳴らした。
ポーンッ…
あっこの音や…
何回かラを鳴らす。
指が鍵盤に触れて、そこから落とす感覚。
何年振りの感覚やろう。
俺は、知らないうちに泣いていた。
この日はこうしてピアノを触っただけやったけど、俺にとってはものすごく大きい出来事だった。
2学期が始まった。
とある日の木曜日。
木曜日はノー部活デーやから、北館はほとんど人がいない。
なんだか無性にあのピアノの音が聴きたくなって音楽室へ向かった。
ガラッ
誰もいない音楽室。
静かですげー落ち着く。
ピアノの前に行く。
なんかわからへんけど、むっちゃドキドキする。
緊張してる。
恐る恐る右手の人差し指でラを鳴らした。
ポーンッ…
あっこの音や…
何回かラを鳴らす。
指が鍵盤に触れて、そこから落とす感覚。
何年振りの感覚やろう。
俺は、知らないうちに泣いていた。
この日はこうしてピアノを触っただけやったけど、俺にとってはものすごく大きい出来事だった。