放課後の片想い

「聞いてくれてありがとう。なんかスッキリした」

「いつでも話して。お前すぐ周りの事ばっか気にするから」


悠はそっけなく見えてほんまはむっちゃ優しい。
まぁ、そっけないところはとことんやけど。



「日和には話してないんやろ?」

「…うん。ほんまは…むっちゃ相談したいんやけどね」


加藤の好きな子にさすがに加藤の事を話せない。
もし…加藤が日和に告白したら日和は私の気持ちでさらに悩むやろうしそれに…



「桜が相談したかったらしていいと思うで?加藤が日和に気持ち伝えるかはまた別問題」

「…なんで私の考えてる事わかるん!?」

「いや、わかるやろ。もうちょい自己中でもええんちゃう?」


昔から変わらない。



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小学1年生の頃


「わーん!!桜ちゃんが叩いたよー!!!」


「成田さん、どうして井口くんを叩いたの?」


「えっ!」


違うもん。

井口くんが桜の筆箱隠したんだもん。
ママに買ってもらった大切なものなのに。
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