放課後の片想い

2学期は波乱の予感

「行ってきまーす」

家を出ると

「おはよ」

鈴原くんが待っていてくれた。


「…おはよう///」

この状況に未だに慣れない私は病気でしょうか?


まだ、夏の強い日差しが残っている9月。


2学期がスタートです。




靴箱に着くと

「日和ちゃーん!おはよー♪」

肩をガシッと抱かれた。


「わっ!足立くん、おはよう!!」

「あれ?桜は??」

「桜ちゃん、まだ会ってないの」

「ふーん…ってうわっ!」


私の肩に触れていた手をグイッと持ち上げられ

「ごめんって!痛いからー」

「彗、しつこいで」


鈴原くんと足立くんが並ぶと周りのみんなもジーッと見ている。


「鈴原くーん、足立くーんおはよー!」

黄色い声がたくさん聞こえる。


「おはよーみんなー♪」

ニコニコ笑顔の足立くん。

鈴原くんは

「おはよ」

小声で言う。

それだけでもキャーッてなってる。



こんな人気だったんだな。

私、1年生の頃本当に周りを見ていなかった。


モヤモヤ


なんか気持ちがモヤモヤする。

なんだろ、この気持ち。


「日和、どうしたん?」

「わっ!」

いきなり覗き込んでくるから、驚いて後退りしてしまう。


「なんでもないよ!!」
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