放課後の片想い
教室へ向かう途中、足立くんがひそひそと話しかけてきた。

「日和ちゃん、悠とほんとに付き合ったんだね。おめでとう♪」

「えっ!!??」

「しーっ!悠、嬉しそうに話してたよ♪仲良くね」

「あ、ありがとう…ございます」

わぁぁあ!!
なんかすごく照れちゃうよ!!!


「あのさ、桜の事なんだけど」

「はい…?」

足立くんには何故か敬語になっちゃう。


「俺、桜好きなんだよね♪よかったらちょっと協力してよ日和ちゃん」

「きょ、、協力!?」

協力!!??
私なんかが何をすれば…!!!


「おい」

鈴原くんの声で話は中断された。


「お前、何ひそひそ話してんねん。余計な事日和に言ってへんやろな?」

「付き合っておめでとって言ってただけだよーん」

お調子者な感じの足立くん。


さっきの言葉は本当なの?


「じゃ、また後でねー♪」

「日和、帰り迎えに行くわ」


そう言って2人は教室に入っていった。


私は隣の自分の教室へ向かう。
< 193 / 400 >

この作品をシェア

pagetop