放課後の片想い
「わざわざこっち来てくれてどーも」

「お前さ、ピエロにならへんようにしいや」

「…なに、急に」

「俺にとってお前も彗も大事な友達やから…どっちかの味方とかせーへんけど、自分の気持ちに素直になりや」

「…前川が好きだったのにさ、今こんな気持ちなってるのってやっぱ変なんかな?なんか自分がよくわからないんよ」

「好きになるんに期間とかそれまでの人とか関係ないやろ。お前の中で桜が日和を超えたってだけ」


・・・・


「ぶはっ!なんとか名前を出すん避けてたのに2人ともの名前出すんはさすが!」

「回りくどい言い方めんどいわ」


ほんと、コイツは…
俺を失恋に追いやった奴なのに全然憎めない。
むしろ、良いところをたくさん知っていってしまう。


「俺、今度は絶対勝つよ」
< 196 / 339 >

この作品をシェア

pagetop