放課後の片想い
ガラッ!!


「…鈴原くん」

急に扉が開いたと思ったら、そこには鈴原くん。



「なんなん?さっきのん」

メッセージの事言ってるのかな?


グイッ

腕を引っ張られる。


「加藤、日和体調悪いみたいやから保健室連れてってくるわ。先生に言ってて」


「…おう…」


鈴原くんに引っ張られるまま、なんとかついていく。


「鈴原くん!?どこ行くの!?」


何も答えてくれない。




ガラッ

着いたのは保健室。


先生はいないみたい。


「何がごめんなん?」

「え?」

なんだか怒ってる?


「さっきのメール」


あっ。


「えっと…昨日の事…」

うまく言葉が出ない。


「昨日私、なんか変な事聞いちゃったかなって思って…嫌な思いさせちゃってたらごめんなさい」


俯いたまま顔を上げられない。


「…はぁー…」

聞こえる大きなため息。

呆れちゃってるのかな。


なんか全部空回りな気がして、もう自分が本当に嫌だ。



ふわっ

鈴原くんの香りを感じた瞬間、抱きしめられた。
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