放課後の片想い
「来週から期末が始まるぞー!しっかり勉強しろよー」
終礼。
担任の安田先生からの現実に引き戻される言葉。
「しまった…期末忘れてた…」
「お買い物は期末終わってからだね」
「勉強ヤバイよ〜」
「テスト前でバイト休んでるし、一緒に勉強するか?」
せっかくだったら、2人っきりにしてあげたいな。
「私は今日帰るね。頑張ってね♪」
「日和、帰るの!?」
「うん、お母さんに頼まれてる買い物とかあって」
桜ちゃんたちが付き合ったかは全然わからないけど、私なりに応援したい。
「じゃあまた明日ね♪」
期末かぁー。
最近色々悩んでてすっかり忘れてた。
しっかり勉強しなきゃ!
「あれ?日和ちゃん」
「足立くん!」
靴箱のところで足立くんに会った。
なんだかここでよく会うなぁ。
「ひとり?」
「うん、桜ちゃんたち勉強するみたいで」
「そっか。悠は今日なんか急いでたもんな」
「お父さんが出張から帰ってくるそうで、早く帰ってくるように言われてるみたいです」
「アイツも大変だよなー」
留学の話とかだろうな。
「あのさ、この前のお礼もう一つお願いがあるんだけど」
「え?」
—————————————
「ここは…」
「前から気になってた図書館。試験前だしさ、ここなら落ち着いて勉強出来そうじゃん?」
「ここに一緒に来るのがお礼でいいんですか?」
「そうだよ」
これがお礼でほんとにいいんだろうか。
こんな大きくて綺麗な図書館。
すごくワクワクするんだけど。
逆に連れてきてもらえて、私がさらにお礼をしないといけないぐらい。
「なにさっきから百面相になってんの」
私を見てくくくっと笑っている。
「それ…鈴原くんにもよく言われます」
「へぇー…悠も言うんだ」
ぷにっ
いきなり頬をつねられた。
「あだひぐん!?」
つねられたせいでうまく話せない。
「好きな本見ておいで」
足立くんは先に空いている机に向かった。
なんでつねったんだろう。(全然痛くないけど)
たくさん本があって迷ってしまう。
少し急いで気になる本を2冊に絞り、足立くんの元へ向かった。
「急がなくてよかったのに」
「いえ、勉強もしたいので」
「相変わらずの敬語」
う、、
なぜか足立くんには敬語が抜けない。
静かな図書館。
そこに響く本をめくる音や、字を書く音。
「足立くん、今日もありがとうね」
その静かさの邪魔にならないよう、なるべく小さな声で言った。
勉強していた足立くんの顔が私の方を見た。
「これが…精一杯です…」
また敬語になってしまった。
「///ギリ合格」
足立くんは本当に私を親友と思ってくれてるのかな?
私にとって、足立くんは桜ちゃんや加藤くんと同じぐらい大切な友達になっているなぁって実感する。
そんな事を考えていると、あっという間に時間が経ってしまった。
あぁ!!
勉強しなきゃ!!
終礼。
担任の安田先生からの現実に引き戻される言葉。
「しまった…期末忘れてた…」
「お買い物は期末終わってからだね」
「勉強ヤバイよ〜」
「テスト前でバイト休んでるし、一緒に勉強するか?」
せっかくだったら、2人っきりにしてあげたいな。
「私は今日帰るね。頑張ってね♪」
「日和、帰るの!?」
「うん、お母さんに頼まれてる買い物とかあって」
桜ちゃんたちが付き合ったかは全然わからないけど、私なりに応援したい。
「じゃあまた明日ね♪」
期末かぁー。
最近色々悩んでてすっかり忘れてた。
しっかり勉強しなきゃ!
「あれ?日和ちゃん」
「足立くん!」
靴箱のところで足立くんに会った。
なんだかここでよく会うなぁ。
「ひとり?」
「うん、桜ちゃんたち勉強するみたいで」
「そっか。悠は今日なんか急いでたもんな」
「お父さんが出張から帰ってくるそうで、早く帰ってくるように言われてるみたいです」
「アイツも大変だよなー」
留学の話とかだろうな。
「あのさ、この前のお礼もう一つお願いがあるんだけど」
「え?」
—————————————
「ここは…」
「前から気になってた図書館。試験前だしさ、ここなら落ち着いて勉強出来そうじゃん?」
「ここに一緒に来るのがお礼でいいんですか?」
「そうだよ」
これがお礼でほんとにいいんだろうか。
こんな大きくて綺麗な図書館。
すごくワクワクするんだけど。
逆に連れてきてもらえて、私がさらにお礼をしないといけないぐらい。
「なにさっきから百面相になってんの」
私を見てくくくっと笑っている。
「それ…鈴原くんにもよく言われます」
「へぇー…悠も言うんだ」
ぷにっ
いきなり頬をつねられた。
「あだひぐん!?」
つねられたせいでうまく話せない。
「好きな本見ておいで」
足立くんは先に空いている机に向かった。
なんでつねったんだろう。(全然痛くないけど)
たくさん本があって迷ってしまう。
少し急いで気になる本を2冊に絞り、足立くんの元へ向かった。
「急がなくてよかったのに」
「いえ、勉強もしたいので」
「相変わらずの敬語」
う、、
なぜか足立くんには敬語が抜けない。
静かな図書館。
そこに響く本をめくる音や、字を書く音。
「足立くん、今日もありがとうね」
その静かさの邪魔にならないよう、なるべく小さな声で言った。
勉強していた足立くんの顔が私の方を見た。
「これが…精一杯です…」
また敬語になってしまった。
「///ギリ合格」
足立くんは本当に私を親友と思ってくれてるのかな?
私にとって、足立くんは桜ちゃんや加藤くんと同じぐらい大切な友達になっているなぁって実感する。
そんな事を考えていると、あっという間に時間が経ってしまった。
あぁ!!
勉強しなきゃ!!