放課後の片想い
いよいよやってきた期末試験。


最終日の今日は英語に数学に科学など、てんこもり。


「英語、前よりは出来た気がする〜!」

「やったね!桜ちゃん」

「コイツの英語力まじでヤバイよ。前川、今度教えてやって」

「加藤!そんな言い方ひどいわ」

「俺じゃ無理」


桜ちゃんは、次は絶対補習を免れたいらしくすごく頑張っていた。


「絶対大丈夫だよ、桜ちゃん!」


早く桜ちゃんとお買い物行きたいな。




なんとか、期末試験も終了。

「日和、今度の日曜日空いてる?買い物行こうよ」

「行くー!」


帰り支度をしながら桜ちゃんとお買い物の約束。

また楽しみが出来た。
嬉しいー。


「私、今日図書館寄るから先に帰るね♪バイバイ」


この前借りた本を返しに行かなくちゃ。



「日和!」

「鈴原くん!…と足立くんも!」

「俺はオマケ〜?」


「迎えに行こうと思ってたんやけど」

あっ!
鈴原くんに図書館寄ること言うの忘れてた!


「あっごめんね!今日図書館に寄るって伝えるの忘れちゃってた!」

「図書館?」

「それ今日までなんだっけ?じゃあ一緒に返しに行こっか」

「は?なんで彗が知ってんの?」


あっ…
私、図書館行った事鈴原くんに話せてないんだった。。

この前お父さん帰ってきたって言ってたし、私の話なんか話してもなぁーって思っちゃって…


「ごめんね。私がこの前話せてなくて…。先週足立くんと図書館行って本を借りたの」

「…ふたりで?」

「うん…」


なんだろ。。
鈴原くん、怒ってる…?



「俺が無理やり誘ったんよ。日和ちゃんはついてきてくれただけ♪」


足立くん…。


「そんな事な…!」
「悠も今から一緒に行こうよ」

私の言葉を遮る足立くん。

きっとわざと遮ってくれたんだ。



「わかった」


少し不機嫌?な鈴原くんも一緒に3人で図書館に向かう事になった。
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