放課後の片想い

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「全員揃ってますね、早く寝なさいよー」


就寝後の見回りが無事終わった。


それからはみんなで女子会。
お菓子食べたり、ジュース飲んだり…すごく楽しい。

みんなで喋っていると、先生が抜き打ちでもう一回見回りに来て早く寝るように怒られた。



「日和どこ行くん?」

「ちょっと冷たい飲み物買ってくるね」

「ついて行くで」

「大丈夫だよ、ありがとう」


私は1階のロビーにある自販機に向かった。



ガコンッ

柚子レモンソーダを買った。


「アイスティーはさすがにないよね」


ロビーの時計を見ると深夜0時をちょうど指していた。

早く寝なきゃ。


鈴原くんたちは…もう寝たかな?



「珍しいもの買ってるやん」


聞き間違えるはずがない。



「鈴原くん…」

振り向くと鈴原くんがいた。



「ひとり?」

「うん。鈴原くんは?」

「俺もひとり。喉乾いて買いに来た」

「一緒だね」


わぁ。
こんな風に普通に話すのはいつぶりだろう。




ガコンッ

「鈴原くん、コーラ?」

「うん。なんか久々に飲みたくなった」


あぁ、もうバイバイしなきゃだな。


「じゃあ、また明日…「ちょっと外行かへん?」


え?

「行こ。安田とかに見つかったらめんどい」


そう言って私の腕を掴んで外に走り出した。


私はドキドキなる鼓動を走っているせいにして、ついていった。
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