放課後の片想い
クリスマスイヴ。
周りはカップルがたくさん。
家まで迎えに来てくれるって言ってくれたけど、こうして待ち合わせがしたくて断っちゃった。
そして待ち合わせの20分前に着いてしまった私。
張り切り過ぎ?
「お姉さん、ひとりー?」
そんな幸せ気分をぶち壊すように、声をかけてきた3人組の男の人たち。
「待ち合わせしてるんで」
「えー、友達とか?俺らと遊ぼうよ」
「結構です」
「そう言わずに〜」
気づけば3人に囲まれていた。
怖い。
逃げられない。
足立くん…!!!
「何してんの?」
大好きな人の声。
「人のものに何してくれてんの?」
もの凄い怖い顔!!!
それに背が高い足立くんに凄まれると、なかなかの圧を感じる。
「チッ男いるなら言えよなー」
そう言ってどこかへ行った。
「大丈夫?何もされてない?」
「大丈夫ですよ!ありがとうございます」
ぎゅっ
「心配かけないで」
ツンと鼻をつく寒さも、足立くんの温もりを感じるとへっちゃら。
「あっ足立くん雪ですよ」
「やっぱ日和といると雪降るなぁ」
そう。
1年前もそうだったね。
街をウロウロして、お茶して、映画見て、もうあっという間に18時半を回ろうとしていた。
外は真っ暗。
「家まで送るよ」
「はい…」
やだ。
きゅっ
私は足立くんの服を掴んだ。
「まだ…帰りたくない」
離れたくない
「一緒にいたい」
「…本気で言ってるの?」
「はい」
「じゃあ…俺ん家来る?」
私は足立くんの家に向かった。
玄関で靴を脱ぐ。
勢いで来ちゃったけど、なんだか急にドキドキしてきちゃった。
「あっあの!足立く…んっ!!」
玄関でいきなりのキス。
「ふぁ…足立く…」
舌も入ってきて、深いキスに頭がぼーっとする。
「日和もして?」
ほら、こうして甘い言葉をささやく。
私が断れないのをわかってる。
「よくできました」
もっと
もっとしたい
「もっと…して?」
恥ずかしいはずなのに、自分の口からこんな言葉が出た事に驚いてしまう。
「きゃっ!!」
体がふわっと浮いて、お姫様抱っこ状態。
そして、連れてこられたのは足立くんの部屋のベッド。
「んん…!!」
そして、また深いキス。
離れてた分を埋めたい。
埋めて欲しい。
こんなんじゃ足りない
少し離れた唇を追うように、私がキスをする。
「ひ…より……」
「まだ…足りない……もっとして…?」
ビクンッ
キスをしながら、足立くんの手が私の腰に触れる。
その手が私の服の中に入る。
「ひゃっ…」
そして、キスは首筋に移る。
ぢゅっ
首筋に感じる鈍い痛み。
「あ……」
首から鎖骨へとキスが移動していく。
「足立く…ん」
すると、足立くんの手が私の胸に触れた。
「ひゃあ…!!」
今までにない感覚が体を襲う。
下着の上からだったのが、私の胸に直接足立くんの手が触れる。
「あ…やぁ……」
涙が出てくる。
嫌とかじゃなくて
ちょっと怖いのもあるけど
この感覚ってなに……
そして、また唇にキスをくれる。
「日和…可愛過ぎ」
甘い言葉に頭がぼーっとなる。
私の胸を触る手が動くたびに声が出てしまう。
「あぁ…やっ……」
「ここは?気持ちいい?」
「や…そんな事聞かないで……」
「なんで?知りたい。日和の事。もっと教えて?」
ズルいよ、そんな言い方。
「き…もちいい…です…あっ…」
「まじ可愛い。このまま食べたい」
そう言って私の耳を噛む。
「やっ…」
足立くんの吐息が鮮明に聞こえて、体がゾクゾクする。
「食べていい?日和」
耳元でそんな事言わないで
「耳だめ…あ…」
「耳弱いね、気持ちいいんだ」